もうタイトルのまんまなのですが。…見つけましたよ。
残念ながらオルゴールは電子音のようですが。
あの映画を見て「コレ欲しい!」と思ったのは私だけではない…ですよね。
極悪賞金首、エル・インディオがもてあそび「音楽が止まったら撃て」と、決闘を仕掛けるあの懐中時計です。賞金稼ぎのモーティマー大佐(リー・ヴァン・クリーフ)も全く同じ時計を持っていて、その因縁が最後のガン・ファイトでからみあう。
たまんないですね。
どこかのオーケストラが演奏している動画がYoutubeに上がっていて、私はこれも好きです。何度も見てしまいます。
『夕陽のガンマン』の作曲は、言わずと知れたエンニオ・モリコーネ。
監督のセルジオ・レオーネとは幼なじみです。
監督はモリコーネの音楽を聴いた後でイメージをふくらませて、ストーリーやシーンを作ることもあったようです。代表的なのは『続・夕陽のガンマン』のサッドヒルの決闘。これも名場面ですね。レオーネ×モリコーネ作品は、一種のMVというか…歌のないオペラでも観ているような気分で、グッと引き込まれます。
ちょっと横道にそれてしましたが、『夕陽のガンマン』の「音楽が止まったら撃て」というあの決闘シーンも、モリコーネの音楽から着想を得て作ったのではないかと、私は思っています。
監督「このオルゴールのメロディを決闘に使おう…これを使う奴はどういう奴だろう…一体どういう過去があって、奴はオルゴールなんかに執着しているのだろう。その過去を観客にディゾルブで見せよう…そうだ、奴は危険なヤク中で、夢の中で過去を見せるんだ」
いや、妄想ですよ? あくまで私の妄想ですが、監督はこのオルゴール懐中時計を軸に、映画のかなりの部分〜エル・インディオの人物像とか、モーティマー大佐との因縁とかを作り上げたんじゃないかと思うんです。
もちろん最後の決闘シーンも。
あそこで大佐の懐中時計を持ち出してくるのは、茶目っ気のあるモンコ(クリント・イーストウッド)にしかできない芸当でしょう。
常にエル・インディオのペースで進んでいた決闘が、大佐の時計のメロディで流れが変わります。亡くなった姉の遺品が弟の復讐に力を貸す、という熱い展開です。
これ以上は妄想がひどくなりそうなのでひかえますが、監督の制作裏話なんかに書いてないかな…ちょっとファンブックなども探してみたいと思います。
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